DVD『帰ってきたヒトラー』

パンチの効きすぎてるコメディなんですが、マジレスすると結末はコレでいいのか心配です(笑)

現代に蘇った総統がトンチンカンな解釈で暴れまくるのはもちろん、ロードムービーよろしく地方を巡って支持を集めちゃうくだりもなかなか面白い。絵が上手いってのは確かに聞いたことあるけど、作中で描いていた絵は、それでいいのかレベル(笑) でも地味にちゃんと人の話は聞いてるし、主張もちゃんと市民に響いてしまっている。実は笑顔もカワイイ。これスポンサーさえつけば真面目に政治に出ちゃうよね。わんこに酷いことしてもあんな感じだもん、戸籍が無くたってなんとかしちゃうよね(笑)

それにつけてもかわいそうなザヴァツキ君。才能が無いのは仕方ないとして、いきなり真っ白な部屋に閉じ込められちゃうのは気の毒。総統が本物であることはいずれ周知されるような気はするんだけどDNA鑑定かなんかで。それでもみんなただのソックリさんってことでやり過ごしちゃうのかなぁ。どうなんかなぁ。あの総統が脳みそを現代にアップデートしたとして、もしドイツで覇権を握ってしまったとしたら、まずEUがヤバいことになるし、世界は平和にならないとしか思えないですもんねぇ。

メルケルさんもがんばってらっしゃると言うか、まったく優秀な方なのだろうと思っておりますが、歴史は変えられないのと、やはり人は時代に生きるからこそなんだろうなぁと思う。ヒトラーはあの時代だったからヒトラーたり得たのだ。今の時代では面白芸人になっちゃうのだ。見た目をイジって笑いをとる時代ではないのだ。

懐古主義的というか、某トランプみたいな感じあったかな。メイクアメリカグレートアゲイン→メイクドイツグレートアゲイン的な。ドイツ語知らんから書けないけど。そういうノリは年寄りを煽りやすいからねぇ。ドイツ語わからんと言えば「ゼンゼンブリンク」って名前あるのね面白い。最初人の名前と思わなくて何の話???って思っちゃったよね(笑)
  • 2015年ドイツ
  • 原題Er Ist Wieder Da
  • 監督ダーヴィト・ヴネント
  • 脚本ダーヴィト・ヴネント、ミッツィ・マイヤー
  • 原作ティムール・ヴェルメシュ
  • 出演オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリストフ・マリア・ヘルプスト、カッチャ・リーマン、フランツィスカ・ヴルフ、ラース・ルドルフ、ミヒャエル・ケスラー、トマス・ティーマ
  • 声の出演
  • 制限G

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