劇場『君の名は。』

英題『Your Name.』

とにかく絵が良い。すごく良い。あと、「今日のこの日のために」っていう収束感がすごく良い。映画だから良い。都合良くまとまってる。テンポ感や伏線回収はなかなか良いけども、謎の誤魔化し方とか、若気の至りとかね、アレですけどね、全部ひっくるめて許せる(何様)。

タイムパラドックスとかその辺の難しいトコを検証してるtogetterもあるみたいですが、まぁ、すごいよね(笑) そもそも1200年ごとに隕石が降ってくる土地だなんてがくがくぶるぶる。彗星がやってくる軌道が1200年周期ってゆーだけならまだしも、そこから割れて降ってくる隕石が都合良く同じ場所へ落ちるワケねーだろって話。割れて降ってくるっつーことは大気圏で燃え尽きない程度の大きさが必要なのであって、そーすると割れて残った本体側の質量が大幅に減るワケだ。そーすっと周期もコースもずれる可能性があるでしょう?地球の、北半球の、日本の位置する島国の、その中のピンポイントで、1200年ごとにヒットさせるには説得力がなさすぎると思うんだ。

ツッコんだら負けなのは分かってる(^_^;

ファンタジーなラヴストーリーとしては、本当に面白い。青いなぁ、若いなぁ、と斜に構えつつ、徐々に明かされる宮水家の状況や、タキ君と奥寺先輩の成り行きを絡めながら、しかし唐突に事実が判明してしまうくだり。ここまでフワフワしてた気分に、一気に冷や水を浴びせられたようで、この先を凝視せずにいられなくなる。

涙は出ない。相当涙腺の弱いワタクシですが、今回はほとんど泣きませんでした。おそらく感情移入するよりも状況把握に時間がかかったのだと思う(笑) ”意識の入れ替わり”が頻繁に起こって、どっちがどっちの時に起こっているコレがどうで?!みたいなので忙しかったのだと思います(>_<)💦

ラスト、二人が現世でちゃんと巡り会えた時には、さすがにスクリーンが滲んでしまいました・・・

映像がとにかく美しかった。彗星の描写、雨が石畳を打つ様子、空の色合い、とにかく美しい。”片割れ時”の空の色、最高。アニメーション技術ではなく、写実的な絵そのものが良かった。あと楽曲の歌詞は物語に即したものになってるらしいですねそもそも。ちょこっとどっか読んだところによるとです。パンフ買いそびれたのでw

何度でも観たいと思うには、時系列を整理したいと感じるなら、でしょうか・・・謎は謎のままでも面白いよ。いや、こういう若い情動みたいなアレについては、もう私なんかはそんなに何度も見たくない部類に入ってきちゃってますし(笑) つー感じでわざとらしい部分もあったりなかったりですが、映画の出来は良い。ちゃんとまとまってるし、何しろハッピーエンドだ(笑) ヒットも納得です。

※2016年 13本目。
  • 2016年日本
  • 原題
  • 監督新海誠
  • 脚本
  • 原作
  • 出演
  • 声の出演神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌、悠木碧、島崎信長、石川界人、谷花音、てらそままさき、大原さやか、井上和彦、茶風林、かとう有花、花澤香菜
  • 制限

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