劇場『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

伝記映画なんだろうけど、夢と現(うつつ)が行ったり来たりでどこまでが本当なのか分からなかったりするところもあったりして、史実とか政治がどうとかよりも、感情に訴えるところが強いのかなぁと思った。脚本も監督も主演も女性。そりゃあ男性的な仕上がりにはなんないだろうねぇ。

家庭を顧みようが顧みまいが、仕事する以上、やっぱ外に出る部分は男性的にならざるを得ないと思う。更に勝ちにいくとなれば、代わりに子供を置いていくなんていう覚悟も必要なのは分かる。けどそれは男性にはハードル低いけど女性には高いんだよね。それはもう性差だからしょうがないと私は思ってるんだけど。で、両方持ってて両立させるっていうと本当に神経すり減るワケよ。中でも外でも戦って、いつも孤独って、想像を絶するわ。

マーガレットの信念の揺るぎなさはスゴイと思う。結局それがその時代に合ってるかどうかだよね。最初は求められていたものも、10年もやってれば時代が変わり情勢が変わり、そこで必要とされる信念も変わってくるのだと思う。揺るぎないからこそ退場を余儀なくされたわけで、頭が固いと言われてしまうのも必然。お父さんの教えは間違ってないとアタシも思うし、ちょっと今後の参考にしようと思ったくらいだけど。時代によってというか状況によって考え方を変えるというのも、ある程度は必要なんじゃないかと思います。

・・・尤もアタシは影響されやすく流されまくりな人生なので、そろそろしっかり根を張って生きたいなぁ、と思ったり思わなかったりしてる今日この頃なんでありますが。誰か根を張る場所くださいorz
  • 2011年イギリス
  • 原題The Iron Lady
  • 監督フィリダ・ロイド
  • 脚本
  • 原作
  • 出演メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニック・ダニング、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント、アンソニー・ヘッド、ハリー・ロイド、アレクサンドラ・ローチ、マイケル・マロニー、ピップ・トレンス、ジュリアン・ワダム、アンガス・ライト
  • 声の出演
  • 制限

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