劇場『355』

カッコよかった。『オーシャンズ8』みたいな痛快さとかスタイリッシュな感じとかはほぼ無いというか、色気を強調している雰囲気がぜんぜん無かったんですよね。まぁね、そこに居るのが女優でなければ色気をわざわざ出さないのは当たり前なんで、やっぱ観る側も慣らされてしまっているところはあるんだなぁ。それはそうと、ドレスを着て大立ち回りをやるシーンというのは、もう女性がアクションで活躍する作品では鉄板になってるかも?これからもゴツい大男を片っ端から薙ぎ倒していってください、特にダイアンクルーガーのタフな感じはとても頼もしいしマジかっこよす。

ルイスの立場がよくわかってなかったんだけど、悪いやつじゃなかったんだね(汗) 組織が組織がって言うからどうしても悪そうなトコに居るんかな〜って思っちゃってたごめんごめん。ほんとにヤバい奴らがマジでヤバいですよね。ちょっとあの、才能ある若者がちょっとがんばってみたらすんごいやつを開発しちゃいました!っていうのは普通にありそう・・って思ってました。アレが現実に実現可能かどうかは知らんけど。どんな技術もそうだけど、やっぱり間違った使い方しちゃいけないんだぞ!っつーことなんだけど何が間違ってるかっつーのを判断させるのが大変って話なんだな。コロンビアでマフィアの親玉の息子として育っちゃったら、少なくともアタシの知ってる常識は通用しなさそうだもんねぇ。。

なんやかんやあって立場や所属がバラバラのチームができて、なんやかんやありながらミッションを遂行していくというお話はありがちだけどグッと来るポイントも仕込みやすいしきっと楽しいよねーと浅はかに期待してたけど、実際そんなでもなかったっつーか、エモーショナルなところがなかったのよね。あいつらのやってることが胸糞悪いからあんたたちの味方するわ。っていう気分と、単純に彼女らの正義感を応援する気持ちは持てるけど、共感っていうところはあんまり。なんだろうなぁ、特にメイスに感情移入できなかった。

もともと恋人なんかいらない、っていう態度でニックと友人関係だったのに、ニックがマジになっちゃったみたいだから「じゃ、いっかな?」っていっちゃうのもアレ?ってなったし、たった1回許しただけで信条をひっくり返しちゃうっていうの、ヤバくない?いやマジで。服脱ぎ出したとき、アタシわざわざ「あーこれそういうフリしてあしらうだけかな?」って遠回りして考えたりしたんですけどね(笑) もしかしてメイスって恋愛経験なさすぎ?はたまた本気でニックを好きになったとか?え?実は前から好きだった??はぁ???

というわけでセバスチャンです。なんですか、あの、あの、ああああああずるい!!!ずるいよセバスチャン!!!!!!

これ続編狙ってるのかなぁ。どうだろ。主演と監督が変わるんならたぶん観る。
  • 2022年イギリス
  • 原題The 355
  • 監督サイモン・キンバーグ
  • 脚本テレサ・レベック、サイモン・キンバーグ
  • 原作(原案)テレサ・レベック
  • 出演ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴ、エドガー・ラミレス、セバスチャン・スタン
  • 声の出演
  • 制限PG12

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