劇場『ノイズ』

ジャンル:藤原竜也(息子14歳が大好き)の作品だから当然観るだろうと思ったのに「あーー、、こういうのは、、いいかなぁ・・・」つって拒否られました。ホント何様かな(笑) 仕方がないのでソロでいってきましたぉ。死体がいっぱい出てくるわりに年齢制限は無いのね。まぁあんまり小さい子にはウケないだろうお話ですけども・・ていうか神木くんファンが心配だ。

原作の漫画というのがあるそうですが、今作は最後にヒネリが加えられていて、より後味の悪い終わり方になっているらしいです。いやぁ、、だいぶ「うぁぁ・・」ですよ。いずれにしても結果的に夢も希望も潰えてしまっていて、ほぼ全員かわいそう。それもこれもぜんぶ寺島サン(が演じた役)のせいなんだけどな。なんならあの町長よりヤバいよねあの人ね。警察官になるための教育は受けてきたはずなのに、ああいう閉鎖的な環境で地域とずぶずぶになっちゃうと狂ってしまうのかね。つーかそもそも神木くん(が演じた役)みたいに故郷の駐在所に勤務するなんてことは現実では絶対無いってパンフに書いてあるけどね(汗

とある事件がきっかけとなり、いろんな人の暗黒面が浮き彫りになってくる・・・ていうのは映画的にはよくある手だと思うけど、展開がうまいと面白いですよね。胸糞も悪けりゃ終わりも(たいていは)ハッピーじゃないから「いったいぜんたいなんだったんだ・・」的なところもあるけど。そりゃまぁ観る前はハッピーエンドだったら良いなぁと思って観ますよ、たいていは。特に今作のケイタの妻子はなーんも悪くない。幸せに暮らしていてほしいと思うがね当然。でもちょっと、この後この町がどんなんなっちゃうのか想像しにくい。

終わった後のことは悲壮一色だけど、それまでのサスペンスはちゃんとすごいです。永瀬サンの存在感ありつつ所在なさもあるという妙な感じもちょっと面白い。そういえば船の小細工で勘が働くところはすごいのに、履歴書が見えるところに落ちてることについては不思議に思わないのは変だなぁと思いましたけど、どうなんかな。松ケンの無表情っぷりが藤原氏の明るく朗らかな人当たりと対照的で、ただそういうキャラってわけじゃないことが最終的に分かるワケだけどこれ2回目観た方が面白いかもしんないね。やばいね。

少しずつ共犯者が増えていってしまうカオス、ただのモブでは済まされなかった人たちの表情が絶妙でセリフもスレスレじゃねえか?!みたいなところもあったりしてすごく良い。町長が“パカって開く”ガラケーなのも良い。たぶん文字サイズもでっかいよね。部下に暴言吐くところや、スタンガンをちらつかせてノリノリでしゃべりまくるところとか、本当にイキイキしててよかった。そんな感じで役者さんたちはすごくすごかった、神木くんの「あっ・・・・・・・・・」という顔、最高でした。突き詰めて考えると微妙なところはちょいちょいあるような気もしますが、でも観てる間はしっかりのめり込めて楽しめるので結果オーライです👍
  • 2022年日本
  • 原題
  • 監督廣木隆一
  • 脚本片岡翔
  • 原作筒井哲也
  • 出演藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、伊藤歩、渡辺大知、酒向芳、迫田孝也、鶴田真由、波岡一喜、菜葉菜、諏訪太朗、大石吾朗、飯島莉央、寺島進、余貴美子、柄本明、永瀬正敏
  • 声の出演
  • 制限

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