劇場『ルイスと不思議の時計』

二朗さん、良いジャックブラックだったんじゃないでしょうか(謎)。たしかにお二人の共通点は少なくない気がします。けど本当のジャックブラックはもっと下品なので、このキャスティングは当たりだったと思いますよ。ええ、ええ。

りえちゃんはやっぱり無理ありました。どうしたってねぇ、あのケイト様のあの声はそうそう出せませんよ。りえちゃんの声可愛すぎてツィマーマンさんの迫力大幅減です。ケイト様だから”超一流の魔法使い”に説得力があったのに。すんごい魔法を見せてくれなくても説得力があったのよ。残念。二朗さんとの掛け合いは、さすがに上手くやってくれてますけども。

でもってルイスが。コナン君すぎてちょい萎え。

つまり本当は字幕版が観たかった。でも太田のイオンだと吹替しかなくてさぁ。。。しかもおキッズ連れのおファミリーでいっぱいかと思ってたらぜんぜん大人ばっかり、しかも席スカスカでさぁ(笑) まーハリポタ・ファンタビのせいでこのジャンルの他シリーズは消し飛んでしまうのも致し方ないか。どうみても資本力が違うし(哀) ライラの冒険の二の舞にはなりませんよう・・・続編出るとイイネ。

舞台は1955年ということでいろいろ古めかしいのと、戦争というキーワードがちょいちょい出てくるので奥深さを感じます。パンフレットによると原作にはなかった設定というものが付与されており、ツィマーマンさんの背景が濃くなっているとのことで、なんともグッとくる収束点であります。とても泣ける。みんな辛い過去や境遇に苛まれている。わかる、わかるよ。だけどそれが他人を犠牲にして良い理由にはならないんだ。

「魔法使いでも魔女でもない、半人前の魔法使いだからできる」ってどんなエオウィンかって話ですが(※こちらをご参照ください)、魔法・呪文・呪い・願掛けの類って実は言葉遊びな側面もありますよね。魔法使いは本が好き・言葉が好き、そして理屈っぽい(笑) だからなんだって話か。そうか。そうですな。

今作の悪役さん、ツインピークスのあのエリート捜査官の人ですってよ。さすがに歳とりましたね(;´Д`) メイクがすごいからアレですけど、なかなかの迫力です。全体的に子供向けなのに、ホラー成分はしっかり力入ってます。人形マジでぜんっぜんコワイ。
  • 2018年アメリカ
  • 原題The House With A Clock In Its Walls
  • 監督イーライ・ロス
  • 脚本
  • 原作ジョン・ベレアーズ
  • 出演ジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ、レネー・エリス・ゴールズベリー、サニー・スリッチ、コリーン・キャンプ、ロレンツァ・イッツォ、ヴァネッサ・アン・ウィリアムズ、カイル・マクラクラン
  • 声の出演佐藤二朗、宮沢りえ、高山みなみ、原康義、浅野まゆみ、松本梨香、矢島晶子、くじら、本名陽子
  • 制限

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