DVD『三度目の殺人』

怖い。役所サンが怖い。やらかしたことも怖いし、言ってることも怖い。何も一貫していない人って、怖いんだね。こんな人、いるんだろうか・・でもすごく居そうに見えます。

福山雅治はスタイルが良いだけで特にすごいことはしていないし、基本的に人の心をどっかに置き忘れてる的な人物像を醸し出しているので、あまり好きになれないんだけど、だんだん気の毒に思えてくる。あの役所サンみたいな人に振り回されてたら、さすがにねぇ。

私に娘は居ないし、娘の居る父親という存在が身近に居ないので、なかなか理解しにくいところはあるなぁと思っていますが、やっぱ父親にとって娘ってのは、ある意味特別な存在なのかしら。そういう場合もあるよ、程度なのかもしれないけど。たまたま重盛さんと三隅さんに共通点があっただけ、かもしれないけど。私自身と、私の父親の関係性は、そういう感じではなかったというか、家にいる時間が短かったし、早逝しちゃったから、ほぼ何も確立されてなかったと思う。

まぁいいや。

ともかく、三隅という人の言動が何を目的にしているのか、ストーリー的にもどこを目指しているのか、よくわからんのですよ。うわぁこんなのツラいとか、何て嫌なやつだみたいな、そういう局所的な感想はいっぱいあるんだけど、映画として見終わったら「えええ・・・それで・・・どうしろっていうのさ・・・」的な。ていうか三隅がどうであるかじゃなくて裁判がどんなんなってんのかの方がだいじなのかな。そこでもどかしさを覚えることが狙いなのか。あーそうか是枝監督だもんねぇ。。。

『三度目の殺人』というタイトルの意味がわからなかったんですよ。三隅は二度目ですからね。ちょこちょこ探してみたら、三度目は三隅が被害者になるという意味合いだそうです。“人間の意志とは関係のないところで命は選別される”というやつです。なんでそれが“三度目”という表現になるのか・・・三隅は二度間違いを犯したから、三度目の正直ってことですか? 難すぃ。
  • 2017年日本
  • 原題
  • 監督是枝裕和
  • 脚本是枝裕和
  • 原作(原案)是枝裕和
  • 出演福山雅治、広瀬すず、満島真之介、市川実日子、松岡依都美、蒔田彩珠、品川徹、根岸季衣、高橋努、小倉一郎、中村まこと、山本浩司、杉山ひこひこ、岩谷健司、バッファロー吾郎A、井上肇、橋爪功、斉藤由貴、吉田鋼太郎、役所広司
  • 声の出演
  • 制限G

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