DVD『ローガン・ラッキー』
ダニエルクレイグさんとアダムドライヴァーさんが観たかったわけで、チャニングテイタム君はそんなにグッとこないのよね・・・と思っていた時期もありました。今作の大どんでん返しまでは。最後の最後でちょろっとタネ明かし、という流れなので酔っ払ってるとうっかり見逃すやつなんですよハイ。翌日ちゃんと見直しました。大丈夫、よくあることです。しかしながら、だいたい3分の2くらいはグダグダなんですよ。頭の悪いキャラが頭の悪い会話と頭の悪い展開をダラダラこねこねグズグズやってるからお前らいい加減にしろよ、もはや疲れてきたぞ、と時間をみたらまだ半分だった、まだやるのかコレ・・・。っていう現実に軽く絶望したよね。本気で休憩入れて気持ちを立て直す必要がありました。いや、マジのマジで。なんなんだよ森のくまさんとか。
同監督の『オーシャンズ』シリーズはスタイリッシュでスマートなスタイルがウケたわけですが、その真反対です。やることは金を盗むことで同じなんだけど、セルフパロディってやつなのかな。なにしろシチュエーションもセリフも見た目もてんでダサいし、そのうえ話が長い。その長い話の半分はネジゆるゆるすぎて、真面目に観てるこっちの腹が立つ勢いです。ただ、キャラクターがいちいちカワイイから見れるやつです。全員カワイイ。娘ちゃんがカワイイのは言うに及ばず、その娘ちゃんに首ったけの父ちゃんも、そんな兄貴に弱い根暗な弟も、実はフツーにお人好しな金庫破り氏とその兄弟も、ハンドル握ると人が変わっちゃう系の妹も。
まぁ実は伏線がうまいことなってたり、ボンクラ一直線と思いきやしっかり仕事はこなしてたり、隙をついて「カントリー・ロード」に泣かされたり、最終的に目的は果たしてたりね、結果オーライですからね、許す!!(何様) 怖い怖いヒラリースワンクさんも見ているという引き際まで含めて、計画は完璧です。終わってみたらびっくり。「あ、これ、完璧だったん?」ってポカーンなことうけあい。なので爽快感は無いし、ずばり、エンドロールの最後の言葉です。どうか騙されていただきたい。
- 2017年アメリカ
- 原題Logan Lucky
- 監督スティーヴン・ソダーバーグ
- 脚本レベッカ・ブラント
- 原作
- 出演チャニング・テイタム、アダム・ドライヴァー、ライリー・キーオ、セス・マクファーレン、ケイティ・ホームズ、キャサリン・ウォーターストン、ヒラリー・スワンク、ダニエル・クレイグ、ブライアン・グリーソン、ジャック・クエイド、チャールズ・ハルフォード、デヴィッド・デンマン、メイコン・ブレア、セバスチャン・スタン、ドワイト・ヨアカム、ファラ・マッケンジー
- 声の出演
- 制限