DVD『キング・オブ・コメディ』

アーサー・フレック(『ジョーカー』)よりよっぽどヤバイ奴じゃないですか・・・怖ッッ!!

まったく話が通じないニートなんてほんとどうしようもないですね。誰が何を話しても自分に都合の良いようにしか聞かず、そうでないところは完全に無視。ひたすら妄想のままにしゃべって行動してしまう。最悪すぎて会う人会う人全員気の毒。意味不明すぎて笑えるシーンやグダグダすぎて白目になるシーンすらあるけど、そういう困った人に対しても、まともな人間としてはマトモに受けて立たないといけないわけで、“ワリを食うのは普通の人”ってことなんだなぁ。みたいな。

とにかくルパート君がただただ怖いですね。振り回されてしまった彼女がかわいそうすぎて見ていられないのに目が離せない。怖い。共犯者の彼女も相当怖い。こちらもあんまり人の話を聞かないタイプだけど、より直情的で暴力的ですよね。結局は血を見るほどの事はしなかったぽいから良かったけど、でもあれかな、ルパート君と組まなくても放っておくとどんどんエスカレートして拉致監禁くらいしでかす可能性あるし、なんならうっかり撃っちゃうとか刺しちゃうとかぜんぜんできちゃいそうよね。怖い。

番組を乗っ取ってしゃべったネタ(?)も、そんなに面白いか?って感じなんだけどアメリカなら、80年代なら笑えたってことなのか。それとも笑い声すらルパート君の妄想なのか。普段のジェリーさんがどんだけ面白いトークを繰り広げていたか全くわからないから比べようがないけど。それよりも雰囲気で売れっ子になっちゃう空気はあるんだろうなぁ、とは思えますね。あんなセンセーショナルな事件を起こした犯人が出所後有名人になっちゃうなんて、アメリカならすごくありえそうだもんね。日本もか?どうかな? いやまぁ、妄想でじゅうぶんですけど。

感想を書いてるサイトを巡っていると、どうも『タクシードライバー』と並べている紹介が多いので、なるべく早くそちらも観ます(汗) てかそっち先に観た方が良かったみたいね、すんまそん。。。
  • 1983年アメリカ
  • 原題The King Of Comedy
  • 監督マーティン・スコセッシ
  • 脚本ポール・D・ジマーマン
  • 原作
  • 出演ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハード、シェリー・ハック、トニー・ランドール、エド・ハーリヒー、フレッド・デ・コルドヴァ
  • 声の出演
  • 制限

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