DVD『キャプテン・ハーロック』

そう言えば原作も知らなかったし、手塚治虫との区別があいまいでした。まことにすみません。

とりあえず何故小栗旬でなければいけなかったのかわからない。まぁ悪くはないんだけど・・・

リアルタッチではあるけどなんつうか鬼気迫らない。死なない呪い?とかいうのが謎。これ原作知ってる前提なの?なんかこう、所作が「マントばっさー」しかないのかと思ってたらちゃんと大立ち回りできる100歳超えなキャラクターっつったらミドルアースのエルフさんや魔法使いさんたちくらいしか知らないわけで(年齢の桁が違うけど)、そんなとんでもない存在が確立されるに足る世界観かどうかっつーと微妙。そしてたぶん元々のストーリーも2時間やそこらで済む短さじゃないはずなのを強引にまとめたはずで、誰にも感情移入できない。いや感情移入しなきゃいけない理由はないけど地球(チタマではない)に帰りたいっていうところにエモーションがあるはずなんだけど、そこへ入り込めない。

そしてハーロックと愉快な仲間たちの目的は果たされないままなわけですが、つまり「ただ待ってるだけ」を選択した、ということですか?人類が滅びるのが先か地球が再生するのが先か、っていうのを真面目に「待ってます」っつーのはちょっと、それまでやってきたことと比べるとマジで謎。つーかその船長みんな認めてるの? つーか本気で待ってるだけじゃ元どおりになんないんじゃないかと思わなくもないし、そもそも住めなくなったというアレもどういう状態なのかイマイチわからんし。

結局この映画の始まりと終わりで何がどう変わったの?地球の本当の姿が見えてるか見えてないかだけじゃね?遠巻きに眺めて指くわえてる状態、同じじゃね?おねいさん死に損じゃね?ハーロックはそんな状態で何か納得したの?それとも何かから許されたの?ツリ目の美人な宇宙人さんは何のためにがんばり続けているの?アルカディア号の自己修復機能もぜんぜん意味不明なんだけどそーゆーのも「宇宙って広いね」で済むやつなの?ダークマターってどこまで都合が良いの?ていうかこの作品ってさぁ、ハーロックがとてもすごくいちばんカッコ良くなきゃいけないんじゃないの??

私がぜんぜんわかってないだけですよねそうですよねきっとね。
  • 2013年日本
  • 原題
  • 監督荒牧伸志
  • 脚本
  • 原作松本零士
  • 出演
  • 声の出演小栗旬、三浦春馬、蒼井優、古田新太、福田彩乃、森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、大塚周夫、有本欽隆、土師孝也、島田敏、中博史、石住昭彦、麦人、楠大典、曽世海司、真殿光昭、上田燿司、浜田賢二、小林清志
  • 制限G

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