劇場『ザ・バットマン』
超ミステリー。超謎解き。アクション少なめ。そして超狂気。過去に「バットマンとジョーカーは表裏一体」みたいな表現があったと思うけど、今作は「バットマンとリドラー(一連の犯人)は同じ」ということが強調されます。同じことをしている。いや怖い。ていうか画面が暗すぎるしロバートパティンソンが黒い服しか着ないからずっと黒だらけ。かつゴッサムは夜のシーンと雨のシーンばっかり。暗ッッッ!!!過去作もいくつか観てるけど、だいぶ前なのであんま覚えてないですが、まー今作のバットマンが一番物静かというか隠キャですよね。ブルースウェインとして社会の表側で活躍しないなんて。表へ出なくても会社運営できてるの?してないの?え?遺産だけ?は?いやアルフレッドが優秀なのはわかるけどさぁ。
過去作とストーリー的にリンクしている部分はぜんぜんない割に、「バットマン=ブルースウェインとしての設定」の前提(両親のこととか、ゴードンやアルフレッドとの関係とか)は知ってないと理解できないっていうの、潔いとしか言いようが無い。こんだけ長尺でこんだけ大作なのに、設定関連の説明すら捨て、あれもこれもと欲張らずサイコサスペンス(?探偵ノワールとか言うらしい)に振り切ってる時点でどうかしてる。そしてその3時間くらいをしっかり持たせている。驚異的ですよ。まぁ謎解きなので、いったりきたりしたり見当違い勘違いで後手後手のドタバタみたいな展開もあるよねぇ、といったところだけどバットマンが怖いので下手なツッコミもできません。むしろ終盤になってようやくポールダノが素顔で現れた瞬間ほっこりするレベル。こんな素直そうでおっとりしてそうな青年を捕まえるの・・・?みたいに思いそうになったところでヤバい笑顔になるから「あっ正解なのか」なんて気づくレベル。そのくらいバットマンが怖いし狂ってる。カーチェイスの果てにひっくり返ったペンギンを追い詰めるシーンなんてチビりそうです。さらにそのペンギンがコリンファレルだったなんてマジで腰が抜けそうなんですけどそこまで別人にする必要ある?
キャットウーマンもカッコよかったね。このひとも超人ではなく普通に身体能力がすごくてボディコンスーツを着てる人、でいいんですかね。もうちょっと活躍してるところを見たかった気がしないでもないけどクライマックスでバットマンを助けてたから、今作的には十分なのかな(笑)
ていうかパンフが買えない。転売ヤー滅ぶべし。鬼滅は後になって再入荷してたけど上映期間も長かったし特殊な例だもんなぁ。スパイダーマンもなかったし、コレもメルカらないとだめかなぁ。。。転売ヤー滅ぶべし。今後の大作系はみんなこうなっちゃうんだろうか。転売ヤーまじ滅ぶべし。いっそパンフ作らない、という気持ちもわかるんだけど、やっぱ家に帰って余韻に浸りたいのよねぇ。。。転売ヤーまじ滅べ。
ところでバットマンの設定を把握する上で事前に観ておいた方が良いのは“ダークナイト3部作”(*)と言われています。クリストファーノーラン(こっちもじゅうぶん狂っている)ですね。ビギンズ(誕生譚)もあるし、わかる。わたしもおすすめ。あっでもライジング観てなかった(汗
感想ブログとかいくつか読んでて見かけた「そもそもコウモリのコスプレして悪人退治する男性の精神状態が普通のはずはなく」というフレーズにいたく同意。そこから深掘りしてったらそりゃメンヘラバットマンにもなっちゃうよね。。。
え?続編?あるの?ラストに出てきたアレですか?ヴィランが共闘するの?!は?バリーコーガン???まじで!?!?!
(*)...紹介ページみつけました、参考にどうぞ。
- 2021年アメリカ
- 原題The Batman
- 監督マット・リーヴス
- 脚本マット・リーヴス、ピーター・クレイグ
- 原作
- 出演ロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ、ジェフリー・ライト、ジョン・タートゥーロ、ピーター・サースガード、アンディ・サーキス、コリン・ファレル
- 声の出演
- 制限