劇場『DUNE/デューン 砂の惑星』
まさに圧倒的没入感!IMAXだったらどんだけすごいんだろうと思うとゾクゾクしちゃうくらいの映像美と音の圧。ちくしょう。IMAXいける方は是非いってください。ただその「うわーーーっっすげーーーーっっっ」が長すぎる。話のテンポはまぁタルい。本当は世界観とか背景描写とか状況の説明とかがこんもりあって、真面目にやってるとストーリーの軸がどこにあるかわかんなくなるし尺がとんでもないことになるので、主人公ポールの目線をメインにした筋立てになっている、のだそうです。いろいろ端折るためにモノローグとかナレーションとかでしゃべりたくなるような野暮をやらない代わりに無言の圧で押すんですよねドゥニは。ハンパないですよ「わかれ」圧。原作は読んでないですが、かの『スターウォーズ』や『風の谷のナウシカ』の元ネタとされている作品で、過去に映像化もされているそうです。なので原作ファンにはむちゃくちゃ期待されていたとか。ドゥニはやる男ですよ。
私の中でドゥニヴィルヌーヴというジャンルは、“ばかうけ”こと『メッセージ』で確定していました。雰囲気はかなり似てますよ。スケールが遥かに大きくなって、さらに底をえぐってくる音と、じっっっっっっっっくり見せてくれる壮大で精密な情景にやられちゃう感じです。いやーマジで、もうホント、音響!!頼むよイオン。
ジャンル:ドゥニで言うと『複製された男』も観ましたが、あのときは変な先入観を持ってたので何も理解できなかったのですよね・・もっかい観ないといけない気がす。
さておきティモシーシャラメが美しいんだけど、アタシはぜんぜん好みじゃないのであんまりウットリしないのよ(笑) すごく雰囲気あって似合ってることは確かです。両親がオスカーアイザックとレベッカファーガソンなのが年齢的にどうなんだと思わずにいられないけど違和感はなかったですね。ジョシュブローリンは立ち位置的に死ぬ係でも仕方ないかと思ったけどモモアマンには無双して欲しかった。どっちかっつーとマジで信じらんないし、せめてフレメン合流まで一緒に居てくれれば!って思ったよね。まぁ一緒に居ても最後の決闘は回避できなかった気がしないでもないけど。
ポールが見る夢のような予知のようなシーンは、現実になったりならなかったりするのがちょっと混乱するんですけど。予知は母譲りのソレとは違うんですよね?なかなかチート能力ですよね?ゼンデイヤの出番が思った以上に少ないし会話も少なくて残念。ポールは本当に救世主なのか?お家再興できるのか?アラキスの運命は?宿敵男爵は何故天井に貼り付いていたのか?続きをお楽しみに!!!
155分観て、なんも結論が出ないし謎も明かされないというのはそこそこキツい。ていうか続編の製作は決まってないらしいじゃないですか。マジか。頼むよドゥニ。ロードオブザリングの方がまだ親切だったわ。原作読んじゃおうかな。。
- 2020年アメリカ
- 原題DUNE
- 監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
- 脚本ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス
- 原作フランク・ハーバート
- 出演ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ゼンデイヤ、チャン・チェン、シャロン・ダンカン=ブルースター、シャーロット・ランプリング、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム
- 声の出演
- 制限