VOD『ザ・ドア』

ダイジョブともアカンとも言えてしまう。悲惨な状況におかれる主人公のダメっぷりがよくわかった、というところまでは納得してたけど、自殺未遂からの親友に救助されてからの流れがまずアレ。飲みに連れて行く前に風呂へ入れてやれよ!そして家族のことを楽しそうに話しちゃうとかデリカシーねえのかよ!お前ホントに親友か?!あんまりだよ!そりゃ逃げるよ!っていうアレ。

そしてチョウチョに導かれるようにくぐり抜けたドアの先が、ダヴィッドの人生が止まってしまった出来事の起こる正にその瞬間だったというのが出来すぎですが、まぁコレは主人公力(しゅじんこうぢから)の類かなぁと思いました。若い方のダヴィッドをアレしちゃったときは、えっこれ本ダヴィッド?の方も死ぬんちゃう?え?タイムスリップじゃなくてパラレルワールドなの?は?マジ?え?マジか〜!!ってなりましたよね。ていうか思いっきり車に跳ね飛ばされてた件、あんまり伏線らしい伏線になってなくてハテナでしたなぁ。

他にもドアをくぐってきた住人たちがたくさん居る、というのがちょっとどころではなくどうなんだと思うところもあるんですが。ドア+洞窟があんがい見つかりやすい場所にあって、通りがかりに入ってみちゃう人が一定割合発生するのであれば、周辺住人が主に吸い込まれてゆくことは想像に難くないわけで、「何人も来てる」のは理解できますね。でも全員が戻りたいと思うとは限らないし、戻りたいタイミングが5年前とは限らないっつーのもあるだろうに。いいのかそれで。それにそんだけコッチきちゃったら元の世界の住人がずいぶん減っちゃってるんじゃないのか。妻も周りの大人たちも、徐々に減っていってるはずの住人を不審に思わなかったのかしら。ていうかシギー(「うるさい!」って言うオジサン)は先に移住?してるはずなのに、なんで元の世界にも居るの???どゆこと????それに、たまたま見つけたドアを開けてやってきて賭博で大儲けなんて、何の準備もなくできないよね?もしかしてめっちゃ行き来してるのか、この人。あーそれなー独り暮らしで友達も居なければできなくもないかー。洞窟はだいぶ窮屈そうだけどなー。

5年っつーのが絶妙な時間ですよね、良い歳の大人ならあんまり見た目変わらないかな・・ふつーに違和感ありそうだけど、人によっては見違えるよね。子供しか気付かないっていうのもアレですが。ともあれダヴィッドの最後の選択は良かったと思う。若い方のマヤとレオニーが平穏に暮らせるかどうかはだいぶ心配だけど。

てなわけでなんだかんだ言ってますが、マッツミケルセンの色気だけですべて乗り切れます。だいじょうぶ。あんまり表情豊かでないのでエモーショナルな感じもあんまりないですが、それでも最後はちょっと泣ける。ラブシーンもしっかりあるので、マッツの白い尻も拝めます。あと流血沙汰もしっかりアレなので、年齢制限よくわかんないけどPG12くらいはあった方がいい(汗)
  • 2009年ドイツ
  • 原題DIE TUR
  • 監督アノ・サオル
  • 脚本ヤン・ベルガー
  • 原作アキフ・ピリンチ
  • 出演マッツ・ミケルセン、ジェシカ・シュヴァルツ、ヴァレリア・アイゼンバルト、トマス・ティーマ、ティム・ザイフィ、ハイケ・マカチュ
  • 声の出演
  • 制限

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