劇場『ジョジョ・ラビット』
タイカワイティティ監督がふつーにイケメンで困る。いや困らない。イケメンなのにめっちゃコメディアン。あんなに面白いチョビ髭キャラ、チャップリン以来じゃないかしら。いやわかんないけど。全編英語っていうのがまたね、ニクイんですよ。最後アメリカ軍にアレされるところで、アメリカ兵は当然英語しゃべるわけですよ。でも主人公たちドイツ人も英語しゃべってるんですよ。それでも「何言ってるかわかんないよ!」とか言うの(笑) おちょくりすぎワロタ。手紙やポスターなんかの文字情報はドイツ語だったと思うけどね。まぁわかんないんですけどね。
キャプテンKもミス・ラームもむちゃくちゃ面白い。悪い人じゃないけど頭がおかしいのか負けが見えてヤケになってんのか分からないっていうあたり、戦争なんて馬鹿馬鹿しいよねー的なアレだったのかなぁ?ちょっと軽すぎだった気がしないでもないけど。
随所で笑わせてくれるのに、ドラマもしっかり。スカーレットヨハンソンは本当、良いですよね!たぶん、当時の女性としては珍しいタイプだったんですよね?服装といい、キャプテンをK.O.してしまう行動といい。カッコイイけどちょっとびっくりした(笑)
ジョジョ少年はひたすらピュアでビビリでちっぽけで影響されやすく、かつエモーショナル。混乱と虚勢と葛藤と愛。えらい。10歳って、ようやく世間が分かり始めてくる頃ですもんね。ママにべったりだった暮らしから、外界での立ち居振る舞いを意識し始める時期というか。いっぱしの口真似をするようになるけれど、まだ文字を書かせると辿々しいし、大人の言うことも簡単に鵜呑みにしてしまうような。洗脳ってホントやばいですよ、ええ。
エルサはアンネ・フランクを連想させる部分もありますが、彼女を救っているというところは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』的なアレを思い出したりしますね。
最初の方にかかったBGMがビートルズで「?!?!」って感じだったんですけど、歌詞はドイツ語バージョンだったそうです。メロディは耳馴染みがあるのに歌詞がヘン?って思ってた(笑) タイカワイティティさんのセンスは面白いけど、『マイティ・ソー バトルロイヤル』しかり、なんかよくわかんない。私の理解が追いついてないだけですねそうですね。
- 2019年ドイツ/アメリカ
- 原題Jojo Rabbit
- 監督タイカ・ワイティティ
- 脚本タイカ・ワイティティ
- 原作クリスティーン・ルーネンズ
- 出演ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーヴン・マーチャント、アルフィー・アレン、アーチー・イェーツ、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン
- 声の出演
- 制限