DVD『007は二度死ぬ』

日本を舞台にした異色作とのことで、ナンチャッテ日本庭園は出てくるわ忍者もどっさり出てくるわで、正直この監督でなんで平気なの? と心配してしまった前半部分ですが、後半のチャンバラ(?)シーンがいわゆる変身ヒーローモノの特撮ちっくな部分があって、ああそうかそーゆーもんだと思えば全然アリだ、と思った。そのおかげかどうかはともかく今回のボンド君は何故か「ケンブリッジで習った」と言い張るたどたどしい日本語にうっかり母性本能を目覚めさせられそうなほど影が薄いんですが、丹波哲郎が濃いからわりとバランスとれてると思う。彼は何気に日本人離れした眉毛と声で、しかも英語をちゃんと勉強していて台詞もまったく遜色ない、更にアクションもドンとこいとゆー、今でもビックリするくらい“できた”スターであったのでした。ビックリした。まじでビックリした。一方日本の女優陣は英語ができて演技もできてしかも泳げて、というのがひとりも居なかったという萎え背景。無理しないでも良かったのに。って言いたいくらい特典映像のインタビューでは暴露されまくりんぐ(;^ω^) とりあえず選んだ2人の女優をイギリスに拉致監禁(?)して英語の短期集中特訓をやったそうな。さらに日本ロケではファンやらマスゴミやらに連日追い立てられ、出演者及びスタッフはプライバシーが全くなかったとか。当時の民度って(;´Д`) いや今はどうか・・・そおゆう現場行ったことないから分かんないです。そんなこんなでちっともストーリーに触れるとこがなさげなんですが気にせずネタバレ。敵の秘密基地にはホント驚いた。阿蘇山には行ったことありますが、普通ならあんなに近づけませんからねw 発想がとんでもねー。活火山だってのに。ねえ。その基地の中身もビックリ。高さ40㍍のセットを100万ドルかけて作ったとか。ヘリの出入りも本物のヘリで撮っちゃうくらいの代物。もうホント狂ってる。で笑ったのが、そこへ侵入する忍者部隊に本物の日本の武道家も居たんだけど、40㍍の高さからロープで下に降りるスタントはできなかったんだとw 折角の見せ場なのに、スタントマン100人でやったってw テラナサケナス(´・ω・`) それにしてもアメリカとロシア(当時は“ソ連”)に戦争を起こさせたいだけで両国の衛星を爆笑必至の手法(“あーんぐり!”)で捕まえるって、なぁ。洒落にならん金かけてw この親玉も相当ワケが分かんないね。
  • 1967年イギリス
  • 原題007/You Only Live Twice
  • 監督ルイス・ギルバート
  • 脚本ロアルド・ダール
  • 原作イアン・フレミング
  • 出演ショーン・コネリー、若林映子、浜美枝、丹波哲郎、ドナルド・プレザンス、バーナード・リー、ロイス・マクスウェル、デスモンド・リュウェリン、カリン・ドール
  • 声の出演
  • 制限G

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