劇場『MINAMATA―ミナマタ―』

あれ?ジョニデってもうそんなおじいちゃんみたいな歳だったっけ? が第一印象でしたね。まだ50代ですよね。単純に役作りで老けメイクなのか?と思ったけどユージン・スミス本人は59歳で亡くなっているらしいので、劇中の歳はそこそこ近いはずです。写真を見たらユージン本人がそもそもおじいちゃんぽい風体なのですねぇ。もじゃもじゃ白髪のお髭せいかな?

それにつけても、素行の悪い酔っ払いを演じさせたら右に出るものが居ない・・・さすがジョニデ。6月生まれの双子座。とても美しい人。いつもフワフワしてるようなイメージでいたけど、“ちゃんと目覚めて”しっかり仕事してましたね。その彼にあからさまな悪態を口にしながらも心から信頼を寄せるビル・ナイ氏がちょっとグッと来た。なんかこう、ギリギリの崖っぷちのスレスレまで来ないと本領発揮できないタイプのアーティスト・クリエイターと付き合うとマジ寿命縮むよね〜みたいに言いたくなるホッとした感ある。

チッソの社長が出てくるシーンはいつもヒリヒリしてて、どれも良かったですね。市民代表の真田広之サンは、なんつーか鉄板すぎてというか何というかあんまり驚きはなかったんですけど、市民のみんなをまとめてます!面倒みてます!リーダーやってます!的な空気感がすごかった。國村隼サンも終始絶妙な表情で見ごたえじゅうぶんでしたが、袖の下を工場のてっぺんでやるっていうのは斬新だと思いました。あれ中身ドル札なのかな? あそこからブチ撒いたら(私が)楽しいだろうなぁとか思ったり。

アイリーンは当初そっけなくフラットな対応でしたが、瞬く間に親密になっていってなんだコレ?と思ってたら、のちにユージンと日本で結婚した・・ってパンフに書いてあったような気がするけど今Wikipediaみたら水俣病の取材より先に結婚してますね。どないやねん(笑) 他にも時系列操作的な脚色はいろいろあったらしいですけど。まぁ大勢に影響は無いんでしょう、けど、出会って1週間で同棲開始とかまったく無事じゃないです(?)。51歳と20歳なんて犯罪じゃないですか!!!11!!!!1!!!ジョニデだから許されるんですか?!?!(錯乱)

水俣病については教科書で習った程度の知識しかなかったし、まだ被害に苦しんでいる人たちが多く居ることも知りませんでした。。環境問題への意識は世界全体として高まってきているものの、忘れられてはいけないこともたくさんあるのだなぁと改めて気付かせてもらいました。ありがとうございました。
  • 2020年アメリカ
  • 原題MINAMATA
  • 監督アンドリュー・レヴィタス
  • 脚本デヴィッド・K・ケスラー、スティーヴン・ドイターズ、アンドリュー・レヴィタス、ジェイソン・フォルマン
  • 原作
  • 出演ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ナイ
  • 声の出演
  • 制限

コメントは受け付けていません。