VOD『桐島、部活やめるってよ』
1回観て分かんなかったですハイ。落ち着いて2回目を観て、ネタバレサイト巡って(笑) それでようやく「桐島」を理解した。一瞬、桐島くんは本当は存在していなくて全員妄想に突っ走っていたのかも?!とか考えたのは内緒です(汗)高校生あるあるが詰まっていたらしいですが、私にとってはそうでもない。女子校だったからもあるし、ヒエラルキーとやらも意識したことがなかったから。。。とは言え、今になって思い返してみれば少なくともある程度ヒエラルキーは存在していたのだと思う。文系/理系とか、ざっくりした成績分布?とか、まぁ分断はどこにでもあるもんですよね。同じ吹奏楽部の中だって金管/木管とか、市内在住/近隣町村在住とかゴチャゴチャ言ってたもん(笑) 隣の男子校と合同演奏会やってたから彼氏の居るいないも話題になりました、そう言えば。あいつは途切れねぇなーとか、誰が誰の次でとか。あー大学生と付き合ってたって人も居たわ。「車持ってさえいれば顔は二の次でヤリ放題かよ」とか先輩が言ってたのよね。私が進学して入った吹奏楽団で当人が居て、「ホント顔は二の次でも車さえあれば女子高生なんてチョロいんだなぁ」と実感したのでした。懐かしぃ〜(笑)
・・・サッカー部の子でバレンタインデーにチョコもらってた人いたなぁ。女子だけど、女子から。ああいうのもリア充って言うのかなぁ??
リア充だったとしても、それで上位カーストだっていう文化は無かった気がする。単に次元が違うだけの人であって、彼氏いるかどうかは部活にも成績にも関係なかったと思うなぁ。アタシの周りに「男ほしーーーッッ」とか言ってる奴が居なかっただけかもしんないけど。ただ、成績優秀者は一目置かれてた。入学式で代表挨拶読んだ人とかね。彼女がクエン酸を摂取してるって聞いたときは薬局に買いに行ったもんね、クエン酸(笑) 「すっぱ〜〜〜!!クエン酸回路〜〜〜!!」て言いながら舐めてたマジで。卒業後の進学先も注目されてましたよ。ああいうのは上位カーストって言えるのかもしんない。直接話したことなかったから本人はどう思ってたか知らないけど。
反対に下位カーストと言えそうなのは、毎朝手を繋いで登校してた2人かなぁ。見た目もいわゆる地味系だったし、誰も近寄れない感じだったからねぇ。今作の神木くん率いる映画部のような暗くて運動苦手そうで地味な空気を纏っていたような。映画の中では強気のバレー部や彼氏持ちが立場や押しの弱そうなキャラを攻撃するのが当たり前だった世界だから、神木くんたちが反乱した(ゾンビで襲った)ことがカタルシスになってたと思うけど、アタシが通った高校は女子校かつ進学校ですんで、まぁそんな馬鹿を日常的にやる馬鹿は居なかったんですよ。ええ。運動部が文化部をけなすこともなければ、色恋に血迷って何もかもおざなりになる奴も居ない。むしろウチの吹奏楽部は音を出す前に廊下で並んで寝そべって腹筋背筋やってましたからね。まぁまぁ体育会系でしたからね(笑)
今にして思うから、すべてが幼く見えるんだけど、当事者はもうそれで頭がいっぱいなんだよなぁ。息子14歳を見るにつけつくづく思う。彼のノーミソはまだ野球部7割成績3割くらいの配分だけど、そのうち恋だの容姿だのいろいろ要素が増えてくるにしても、その数が少ないうちは七転八倒しながらどこかへ向かって進んでいくしかないんだろうなぁ。七転八倒しながら、早くいろんなことに気づいて早く大人になってほしい。そして私を楽にしてくれ(笑)
- 2012年日本
- 原題
- 監督吉田大八
- 脚本喜安浩平、吉田大八
- 原作朝井リョウ
- 出演神木隆之介、橋本愛、東出昌大、大後寿々花、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、高橋周平、鈴木伸之、榎本功、藤井武美、太賀、一井直樹、栗原吾郎、永井秀樹、猪股俊明、桜井聖、平田伊梨亜、井上沙映、奥村知史、岩井秀人
- 声の出演
- 制限