DVD『騙し絵の牙』
まずは、大泉洋のひとり勝ちな結末じゃなくて良かったな、と(笑) 息子14歳も同意見でした。今作は息子の方が興味を持って選んでくれたやつなんですよ。アタシも公開当時から興味はあったんですけどね。大泉洋だからどうしようかな〜っつって結局上映中に踏ん切りがつかなかったやつ(笑)一癖も二癖もあるメンツしか登場しないので面白楽しいのは間違いないし、話がごっちゃごちゃになる割に言葉で全部説明してくれるから混乱はしない。中村倫也氏がパッと見で人が良さそう、と思ってたらしっかりやることはやるキャラだし、しょぼくれた佐藤浩市氏の小汚さも荒ぶっちゃう佐野史郎氏の小っちゃい丸メガネも実に痛快ですね。
騙し騙されのビックリ展開は面白かったけど、結局速水の本心がわからないままですね。なんぞこれ。書店の娘はうまくやっていけそうな雰囲気で終わってるけど、ずっとその戦法で続くか? と心配にはなる。なんつーか素直なハッピーエンドじゃないよね。予告編の切り取り方も相変わらずミスリードだし、「で何が言いたかったの?」
と思ってたら、どうやら原作本では速水の幼少期や本(物語)に対する思いとか、目指していることとかが明確に描かれているそうです。なんでそれ削っちゃったかなぁ??? ていうか別物になってない? そういえば大泉洋にあてがきで原作が作られているそうですが、映画を見る限りそこまで大泉洋ちっくではないよね。吉田大八監督が行った“再構築”はストーリーに留まらずキャラ変まで及んでいるのか。原作者の意図は伝わっているのか。
まぁ、、、面白かったか面白くなかったか、で言えば面白かったから、いいけど。
- 2020年日本
- 原題
- 監督吉田大八
- 脚本楠野一郎、吉田大八
- 原作塩田武士
- 出演大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、坪倉由幸、和田聰宏、石橋けい、森優作、後藤剛範、中野英樹、赤間麻里子、山本學、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、國村隼、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩市
- 声の出演
- 制限