DVD『タクシードライバー』
トラヴィス君もヤバイ人だねぇ。だけど気の毒だ。戦争の帰還兵で本当に心に傷を負っていたことも考えられるし、社会情勢もだいぶ危なかったらしいし、共感する人も多かったのでしょうね。こじらせてこじらせて遂にやらかす人のストーリーというのは、それはもう語りがいがあるのだろうね。『ジョーカー』はかなり今作にインスパイヤされていたのだなぁ。ただ結末というか作品としての目的がまったく違うような気がするけど。まぁアッチは架空のゴッサムシティだし。
やらかした結果、望まない状況へ進んでしまったけれども、それでも一応の満足は得られているのかな?社会には認められたからね。だからベツィにこだわる必要もなくなったのかも。にしても世間はいずれ事件のことなど忘れるし、トラヴィスの境遇も変わらないし、仕事仲間に溶け込めないのも変わらないし、荒んだ社会も変わっていかないし、、彼がまた同じことをやらかすかもしれないかも?ってことかも?
あそこで自分も終わりにすることまでが計画だったのだとすれば、失敗だもんなぁ。これをふまえて「なるようにしかならん」って生きられるもんかなぁ。どうでしょうねぇ。がんばっても、あがいても、報われない生活。生かされてる意味、生かしてもらってる意義。ちょっと考えちゃうなぁ。
- 1976年アメリカ
- 原題Taxi Driver
- 監督マーティン・スコセッシ
- 脚本ポール・シュレイダー
- 原作
- 出演ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター、アルバート・ブルックス、ハーヴェイ・カイテル、ジョー・スピネル、マーティン・スコセッシ、ダイアン・アボット、ヴィック・アルゴ、レオナルド・ハリス
- 声の出演
- 制限