劇場『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
前作にも増してラブがあふれております。ロマンティックが止まらない。エディとヴェノムのラブラブロードムーヴィーとして最高に泣けるお話になっていて、たいへんよき。ほんとうにありがとうございました。3部作の完結編として、ちゃんと終わってくれて満足です。シンビオートたちの共闘、アツかったねぇぇ。いろんな色がいて面白いね。ヴェノムは「黒いやつ」なんだね(笑) アツい闘いだったけど、あの不細工なクモみたいな敵にてんで歯が立たなくて次々食われていっちゃうし、1匹だけでも大苦戦なのに後からどんどん増えてくるし、ホント泣きそうになるくらいヤバかったよね・・・
馬力全開めっちゃよかった。カエルもかわいかったし、あのシリーズ?はいくらでも見てられるわね。ラスト、過去映像を挟みながら自由の女神に会いに行くシーンは、ほんとずるい。泣くやろそれーーー!!!って思いながら泣いてた😭😭😭完全に恋人のそれ😭😭😭😭😭
今回の危機をヴェノムが理解してから、ヴェノム自身が果たしてどの時点で結末を知り覚悟を決めたのか。想像すると切なさ込み上げてまた泣くわね。エディの思考はヴェノムに筒抜けだけど、ヴェノムの思考はエディにはわからないからね、何気にフェアじゃないやつなんですけどね。今作のヴェノムの行動と選択は完全にヒーローのそれですよ。悪者じゃない一般人には友好的に接し(野菜めしは投げたけど)、子供にも優しく振る舞い、チェンおばさんのトンデモにも快く付き合うし、極めつけはグーパンチをお見舞いしてやってもおかしくない相手たるストリックランドにまでアイコンタクトで協力を乞うなんて。エディが好きすぎだからって、ここまで変われるもんなんだねって。
チェンおばさんの唐突な登場はマジで意味不明ですけどね。他にも意味不明だったり中途半端なハテナだったりするアレコレは、何気に多かった気がします。テディもクリスマスもマーティン一家もストリックランドも、どれも扱いがハンパですよね。それぞれドラマがあるのはわかるけど、イマイチ浅くて感情移入できないのよ。もう一歩踏み込んであげると尺とっちゃってアレっていうのはわかるから、だったらどれか削れよって話もある。登場人物そんな増やさんでもよかったんじゃないの。ストリックランドよりの上のえらい人っぽいやつとか、"シックス"とかも超気になるけど何の説明も無いとか、ねぇ。あと、今回重要アイテムを入手できなかったラスボスの人が残念だったはずなのに「次はよろしく!!!」みたいな、エンドロール後のアレがホント意味わかんない。いや、だから出られないんだよね?大人しくしとけってばよ。どういうことなの??
てゆーかエディとヴェノムのイチャイチャ以外全部中途半端ですよね。どうしてこうなった。エディとヴェノムのイチャイチャだけ観れたらオッケー!な人(わたしを含む)にとっては最高の映画だけど、MCUとかSSUとか伏線とか原作とかちゃんと検証したり続きが気になったりする人(わたしを含む)にとっては残念な映画ってことですね。監督&脚本はヴェノム3作ぜんぶに関わってきてる人ですが、上手くならないのなんでですかねっていうか、マジでどうしてこうなった。
- 2024年アメリカ
- 原題VENOM: The Last Dance
- 監督ケリー・マーセル
- 脚本ケリー・マーセル
- 原作(原案)トム・ハーディ、ケリー・マーセル
- 出演トム・ハーディ、キウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプル、リス・エヴァンス、ペギー・ルー、アラナ・ユーバック、スティーヴン・グレアム
- 声の出演
- 制限