劇場『バービー』

最初っから最後までパンチがきいてます。お気楽極楽🎵パステルハッピーキャピキャピ映画❤️ではありません。まぁグレタガーウィグなんだからそりゃそうなんだけど、しかし非常にバランスが良いといいますか、批評も自虐もコメディも真面目も詰め込みまくってるのに嫌味も無く分かりづらいところもなく、かつ泣けます。泣けるんだけど、でもぜんぶ知ってたことなんだよねグロリアが言ってたことも。言い尽くされてる話なんですよね。

言い尽くされてる話だけど、言わなきゃ知ることもなかった人というのは少なからず居るので、言い続ける必要はあるのかなぁとは思います。いつまで経っても「入り口」から先に進まない話になっちゃってる感じもありますが、言い続けなければならない。






















☆★☆★☆★☆ !!!以下ネタバレ注意!!! ★☆★☆★☆★





















ともあれライアンゴズリングの良さよ。あの腹筋は特殊メイクっぽいけど(笑) 私はバービー人形で遊んだことがないのでケンなんてホント二の次だったんですが😂 そのアイデンティティの無さの利用方法に唸りますね。バービーの彼氏?恋人?だったとしてその欲とは?お泊まりって何をするの?などなど、ケン自身目的も何も分かってないの、だいぶ不憫。ちなみにリカちゃんも買ってもらってないですけど、"おままごと"はやってましたよ。なんか手のひらサイズのロボットで(笑) 赤と青の2体あって、関節がけっこう自由に動くタイプだったんですが名前は全く覚えておりません。もちろん弟を巻き添えにしてね。なんででしょうね。ロボットですらママゴトやるんだね、女子って。え?わたしだけだったりする?そんなことないよね?

バービーランドの設定、現実世界でケンが学んでくること、バービーに突きつけられる現実、マテル社のウィル・フェレルと愉快な仲間たち、すべて計算し尽くされた構成が素晴らしい。ミュージカルパートもすごく楽しくて面白くて完成度高くて、満足度も高いですよ。マーゴットロビーの現実離れしたスタイルと美しさがそれらを可能にしているという事実もすごい。シムリウのダンスはジムトレーナーっぽくて良い(笑)

というかケン(たち)はバービーランドのような世界に生まれても、現実世界にある「男らしさ」に憧れる設定になってるんだねぇ。それはそれで不思議。バービーに存在を認められることしかアイデンティティが無くても、バービーを支配したいという野望を持つことができるという・・・バービーが変化(成長)できたように、ケンも変わることができる・できた、っつーことかしら。バービーランドがケンダムになることで現実世界でケンのグッズが売れ出すという現象も謎に面白いwww 男子の言うところの車も馬もギターもマッチョボディも、純粋に自分のためであればそんなに嫌でも無いんだろうけどね。そこは女子が化粧したり服やスタイルにこだわったりするのと同等で、マウント合戦になったらどっちもダメなんだよ。だからマンスプレイニングはダメなんだ。

ケイトマッキノンがけっこう好き。リメイク版ゴーストバスターズに出てた人ね。ちょっとヘレナボナムカーターっぽい雰囲気を一瞬感じましたけど、そういう路線も悪くないと思います。足すごい上がっててほんとすごい。変なメイクじゃない役でもっと見たいですね。あとグラヴィグの人(キングズリー・ベン=アディル)が良い笑顔すぎてヨカッタ😂
  • 2023年アメリカ
  • 原題Barbie
  • 監督グレタ・ガーウィグ
  • 脚本グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック
  • 原作
  • 出演マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、アメリカ・フェレーラ、アリアナ・グリーンブラット、ケイト・マッキノン、イッサ・レイ、リー・パールマン、シム・リウ、スコット・エヴァンズ、キングズリー・ベン=アディル、アレクサンドラ・シップ、マイケル・セラ、ウィル・フェレル、ハリ・ネフ、エマ・マッキー、デュア・リパ、アナ・クルーズ・ケイネ、シャロン・ルーニー、エメラルド・フェネル、ンクーティ・ガトワ、ニコラ・コーグラン、リトゥ・アリヤ、コナー・スウィンデルズ、ジェイミー・デメトリウ、ジョン・シナ
  • 声の出演
  • 制限G

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