劇場『チケット・トゥ・パラダイス』
仕掛けも成り行きもほぼほぼ分かりきっていながら、それでも楽しい。楽しめる。楽しませてくれる。これぞプロ、これぞベテランの仕事ですよ。さすがの貫禄です。「ダンシング・クイーン」が流れないだけでほとんど『マンマミーア!』だし、結末もわかりすぎるほど知ってた案件なんですが、ジュリアロバーツのスタイルが良すぎるのと、ジョージクルーニーとの相性が良すぎる。嫌味の応酬も、ドタバタなコミカルシーンも、飲んでハッチャケるシーンも、まるで素でやっているかのようです。見ててホントに気持ちが良い。俗世の悩みなんてくだらないものに振り回されている現実がつくづくめんどくさく感じてしまいますね(笑)
結婚してみて、子どもを産んでみて、離婚してみて、親になってみて、子どもが大きくなってみて、そのとき初めてわかること。喧嘩をしてみて、仲直りしてみて、ようやく知ることができること。苦労して、手に入れて、失って、一喜一憂して。人生はそんなことで埋め尽くされているのだなぁ。
ラスト、仕事を休んで南の島へやってきたんだから、ええい遊んじゃえー!とかゆって海に飛び込んでないでちゃんと戻らないといろいろまずいんじゃないかと思うんですけどどうなんですかね。
あとアタシは映画館に通えないトコに住むのはちょっとしんどいので、彼らには共感しかねるんだよなぁ(笑)
- 2022年アメリカ/イギリス
- 原題Tichet To Paradise
- 監督オル・パーカー
- 脚本オル・パーカー、ダニエル・ピプスキ
- 原作
- 出演ジュリア・ロバーツ、ジョージ・クルーニー、ケイトリン・デヴァー、マキシム・ブティエ、ビリー・ロード、リュカ・ブラヴォー
- 声の出演
- 制限