DVD『スイング・ステート』
どちらの国でも選挙っつうのは何か鼻につくモノがある、というイメージを勝手に持っておりますが、アメリカのそれは特に酷そうですね。特典映像で、本物の選挙コンサルに監修?してもらったとかで、「暗い顔して『残念ながらありうる話だ』と言ってたよ」などと監督がしゃべってました。コメディとして普通に笑えつつ胸糞悪いところが多々あって中盤は真面目に見るだけ無駄な気がしてくるんだけどオチが非常によろしい、胸のすく展開が待っているため、後味が悪くないんですね。ヒラリーさんの負けっぷりはもちろんリアルタイムで(横目で)観察しておりましたので、あんな負け方をしちゃったコンサルがまともに生きて行けるのかね?などと冒頭のシーンを見て思ってましたけど、何も反省もせず生き方を変えることもなくヘイスティング大佐に飛びついちゃうんだなぁ、同じことをやるんだなぁ、というのが2つ目の驚きでした。1つ目は、選挙コンサルタントなんていう職業があるんだ、ということ。あれ個人事業?企業?党の専属契約?わからんけど部下とかチームとか居るんだから食わしていかなきゃだよね。まぁ選挙に勝っても負けても実入りはあるのかな。ていうかフェイスの方が軍資金が潤沢に見えたけど、アレも全部寄付を集めてやってたってことかな? 莫大な寄付を集めて、やってることが悪口の言い合いというのがまぁまぁキツイし、アメリカンの下品な冗談は本当に受け付けないわ...
クリスクーパーさんの素人っぽさはホントすごいです。それも素人が演技してるという演技をやっているのがすごい。さすがです。町のひとたちもなんだかんだみんな面白い。普通に考えたら、最初からワケアリだったのを素人が完全に隠し通せるワケないからねぇ。ホント、してやられました(笑)
架空の町の話だけど、いろいろ、なんつーか、強く言いたいことがあるんだよ!という思いがヒシヒシと感じられるというか。プランBらしいというか。あんまりヒネリなくズバっと批判してるよね。こういうところもアメリカのすごいところだなぁと思うけど、だからと言って何かが変わるワケじゃない、のもまた悲しい事実なのよね。アメリカは日本と違って寄付が集まりやすいみたいですからね。祭りも派手になるってもんです。
ゲイリーとフェイスが最終的にくっつく、というのが最高に気持ち悪くて意味不明なんだけどアメリカではウケるんですかね?アタシがズレてるの?スティーブカレルだから何でも面白いの?
- 2020年アメリカ
- 原題Irresistible
- 監督ジョン・スチュワート
- 脚本ジョン・スチュワート
- 原作
- 出演スティーヴ・カレル、クリス・クーパー、マッケンジー・デイヴィス、トファー・グレイス、ナターシャ・リオン、ローズ・バーン、アラン・アイゼンバーグ、ブレント・セクストン、C・J・ウィルソン、ブレア・サムズ
- 声の出演
- 制限