劇場『地獄の花園』
あんまり情報を仕入れないで見ました。まぁ面白かったですよ。ヤンキーものは得意じゃないけど、ギャグが意外とクドくないのも良かっt・・・いや、ガチ男性(ていうかオジサン)が女性としてキャスティングされているところはちょっとどうしようって一瞬真顔になったけど、あーでも見た目で決めつけちゃイケナイな、声だってあんな感じのBBAいるもんな、うん。と思い直したタイミングで勝村政信サンのしぐさがだいぶ女子だったことに気付いたり、エンケンさんの御御足が実は綺麗だったことに気付いたり、やっぱニクイ配役でしたなぁ、と。いや配役で言えば全員うまくハマってると思う。菜々緒+川栄+大島の組み合わせはすごく良かった。キャラ立ちがパない。小池栄子サンもつくづく良い役者ですよね。なんでもできちゃいますもんね!←
物語の大部分が直子のモノローグで進行してったから、いきなり目付きが変わったところで裏切られた感じにはなりましたね。その後で蘭に切り替わって一瞬聞き分けられなくてアレっつって・・・ストーリーテラーが変わっちゃうと混乱するよね。だったらモノローグじゃなくてナレーションをバカリズムさんがやったら良かったんじゃないの?って思いましたけどね。「“主人公”が入れ替わった」という演出だったのかもしんないけど。
バカリズムは確かに、いつ見ても面白い。いつもじゃないね、ごくたまにしか見ないけど(笑) それでも確実に面白い。考えてみると、お笑いの人ってコントやるのにストーリー的なことを考えるわけだから、なるほどそういう才能が育まれるワケですな〜とは以前から思ってましたよ。劇団ひとりはクセが強い感じありますけど(笑) まぁ、名前を出す以上どうしても笑える空気感を期待されてしまうわけですし、今作はもっとお笑いに寄せても良かったと思う。息抜きシーンが意外と少なかったよね。すべらない話しかないから気が抜けないというか(笑)
でもってオチは個人的に納得いかないw いや「完敗」は良いんだけど、蘭がオトコ作ってる暇あったんかよ!!!!!!11!!っていう。ねえだろうが。あってたまるかよクソがあああああ!!!!!1!!1! うん、不良に絡まれてた子(男)と助けたヒーロー(女)ね、悪くないけどね。そこでデキちゃうとこまでベタなんすかそうすかやっぱ“主人公”は違うなぁ...
OLと呼ばれる人たちを馬鹿にしてる気がしないでもない描写の数々については、私もOLの実態をよく知らないのでアレですけど、わざとやってるのかな? 全国各地を出張し(、かつ伝説を残し)まくった人をすらOL(オフィスレディ)と呼んでるわけで、端から正しく描写する気がないように見える。単純に昔から連綿と語られてきたステレオタイプを表現してるだけで、女は電話番と書類作成とコピーとりだけやってりゃいいんだよ、どうせそれしかできねえんだろ、とか言いたくてやってるワケじゃない(つーかそこまで考えてないだけ)と思うけど。どうなんだろ。『架空OL日記』は観てないけど、別にOLかくあるべし的なことを言ってるワケでもないでしょ流石に。それで「OLって気楽でいいよね〜」とか誰かが言ってたら、「サラリーマンは〜気楽な稼業と〜きたもーんだ♪」と同レベルって話だ(笑) いずれにしても男性目線で語ってることには違いないけどね。。。
- 2021年日本
- 原題
- 監督関和亮
- 脚本バカリズム
- 原作
- 出演永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、大島美幸、勝村政信、松尾諭、丸山智己、遠藤憲一、小池栄子
- 声の出演
- 制限