DVD『蜘蛛の巣を払う女』
『ドラゴンタトゥーの女』からの3部作になるらしい2作目。リスベットは1作目のリスベットと同じ人ってことになってるはずだけど、まぁ役者が違うってことは仕方ないとして。ダニエルクレイグ氏の影も形もなかったね今回(笑) 前回の雰囲気では続きそうな感じ〜なんて言ってたけど、むしろ今回はちゃんとリスベットが主役になってて良かったですよね。まぁまぁ、ジェームズボンドみたいな強さはね、流石にね、アレなんすけどちょいちょい「そんなとこに仲間おったんかーい」ていうのあって、やっぱ水面下に生きるひとたちはそういうネットワーク大事にするしアングラ的に役立つ技術を持ってる陰キャもチャンスさえ掴めればこーんな世界的デビューもアルンダヨみたいな。NEXT TO DEATH(死と隣り合わせ)だけど。
とにかく、リスベットが常に痛そうでツラい。正規の病院に行ってる場合じゃないのはわかるけど、男目線でなくても助けてやらねゔぁ...という気になってしまってツラい。つきまとうジャーナリスト君のハンパなイケメン度(ブラッドリークーパーを30回くらい殴った感じの)もツラい。役に立つだけマシだけど頼れるかっつったらそうじゃない。
そもそもヴィランも女性です。腕力で押さないからって窒息プレイでイカす手段をとるとかなかなかアレです。表現方法も多様化しているのだなぁと思いながら、しかし“痛めつける描写”に関しては、あまり多様化しないで欲しいかも、と感じたり・・・PG12なので息子12歳にはオススメしにくいワケですが半年も経てば自由に見ることができてしまうことを思うと、楽しめるかどうかと理解できるかどうかの境目が気になります。もちろん、作品としてそれなりの刺激があってナンボでしょうから、それは否定しないどころか無いと困るやつですけどね。
そう言えばミステリー風味はまったく無かったですね。前作はそれなりにミステリってたけど。その代わりアクションに振ったのかもね。それはそれでまぁスゴイです、がリスベットがとにかく痛ましい。頭も使ってるんだけど体が痛そうで見てる方が怯む。前作ほど少女っぽさ・華奢な感じはなくなってますけど、それでも小柄な女性だもんどっちかって言えば「弱者」に見えるよ。
3作目もあるのかなぁ。ほのかに期待してますよ。
- 2018年アメリカ
- 原題The Girl In The Spider's Web
- 監督フェデ・アルバレス
- 脚本ジェイ・バス、フェデ・アルバレス、スティーヴン・ナイト
- 原作ダヴィド・ラーゲルクランツ
- 出演クレア・フォイ、スヴェリル・グドナソン、レイキース・スタンフィールド、シルヴィア・フークス、スティーヴン・マーチャント
- 声の出演
- 制限