劇場『椿山課長の七日間』

原作は読みました。すっごい面白いくせにすっごい泣けるの。けっこうオススメ。映画の方はね、予告編を観てから「伊東美咲さえ居なければ・・・!」って実はずっと思ってたんですが、正にその通りでした。西田敏行のあのいかにも血糖値高そうな腹は完璧なのに。椿さん的に「背が高くてスレンダー」だけはOKだと思う。いろいろ端折ったり設定を変更したり、なかなか苦労の跡がみられますがまぁ良かったんじゃないかと思います。映像化できなかった些末なアレやコレやが面白いんだけどな~っつぅのがすごく多いのが残念だけども。個人的には須賀健太くんが好きじゃないんだよねw もうちっと賢そうな子は居なかったんかと。嶋田似という設定だから、嶋田を賢いひとにしたくなかったんでしょうかw おじいさんとかトモコさんとか、すごくいい味出してるところがグッときた。トモコさんと一緒に飲みてぇ~。



・戒名を一度もセリフで出さなかったのは、単に「本名と仮の名前の他にもまだ名前があるっつったら混乱するから」だよね。アタシもあんなめんどくさいので呼びたいと思わんもんな。つか例え自分の戒名だったとしたって一度呼ばれたくらいじゃあ覚えられる自信ないしw んでも原作の戒名の件(くだり)も面白いんだよねぇ^^;
・ヤクザさんはどうして若い人になっちゃったんでしょうか。重ねた年齢だけが見せる大人の魅力っつぅか貫禄っつぅか、そおゆうのはなくても良かったのかなぁ、的な。というか見た目は本人と正反対でも中身がそのまんまじゃあ意味ないんちゃうか、的な。もちろん成宮くんは悪くないけども。そういや椿さんも微妙に設定年齢が若いですね。子供連れを装う都合までありながら。つくづく謎なキャスティング。
・ラスト、「こわ~いことになる」人がおらず、みんなで仲良く白い階段を登っていったのは、アレで良かったんだろうか。「こわ~いことになった」ひとが居たから、アタシは本を読んでむちゃくちゃ泣けたんだけど。出てこないひともちょこちょこ居たし、確かに全員登場するとかなり人間関係が難しくはなるけど、その混乱っぷりもちょっと面白いんだけど、それが最期にうまいこと収束するスッキリ感も・・・。だって目の前で人間が光に包まれてしゅるるるる~って消えちゃうのよ。そんな超常現象ばっちり見られて正体バレませんでしたは無いでしょうよ;; そこんとこが納得いかなくて、おかげで観終わった後スッキリしなかった。謎だ。
  • 2006年日本
  • 原題
  • 監督河野圭太
  • 脚本
  • 原作浅田次郎
  • 出演西田敏行、伊東美咲、成宮寛貴、和久井映見、市毛良枝、桂小金治、須賀健太、志田未来、渡辺典子、沢村一樹、綿引勝彦、伊藤大翔、松田悟志、青木崇高、西尾まり、茅島成美、藤村俊二、余貴美子、國村隼
  • 声の出演
  • 制限

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