劇場『孤狼の血』

やくざモノって基本的に観ないんですけどね、松坂桃李が気になりすぎて、つい。一応やくざメインではない、のかな。

R15+ですのでそれなりに覚悟はしてましたが、思わず目をつぶっちゃったシーンいっぱいある気がします(汗) 初っ端のシーンからだいぶやばい(汗) 痛いのやだマジで(泣) 痛いどころか死んじゃうレベルなワケですけども(>_<)

大物だらけのキャストの中で、真木よう子サンの一歩も引けをとらない迫力が好き。ラスト近くの真相を語るシーンもグッときた。

ていうか広島弁?呉弁?めっちゃコワイ(汗) 凄んでなくても日常会話から既にコワイ。群馬弁もわりと語尾が強くてコワイって言われるみたいですけど、それどころじゃないよね。カワイイ女子がしゃべると案外カワイイけどね。カワイイ方は呉弁に限った話じゃないけどね。でも群馬弁はカワイイ女子がしゃべっても可愛く聞こえない気がする。なんでかな。なんで話が逸れたかな。

それにつけても壮絶です。まず役所広司サンの勢いがすごい。顔がでかいからなおのこと押しの強さが際立つ(個人の感想です)。それに食らいついてしっかり成長しちゃう松坂桃李くんもすごい。若手、と言っても今年で30になるみたいですけど「新卒の顔」ってできちゃうんですねぇすごいねぇ。そういえばついこの間はハタチの学生役(『娼年』)だったねぇすごいねぇ。

昭和の色はそれほど濃くなかった気がします。ファッションも現代風でしたし。あの頃はジャケットの肩パットがもっとぴんぴんしてて、女子たちはもっと前髪のカールも化粧も激しかったと思う(笑)

舞台は昭和63年です。昭和天皇崩御の前年。昭和64年製の硬貨は高くつくからとっておいた方がいいと聞いて、10円玉をしばらく大事に持ってた覚えがあります。いつ手放したのかは覚えてないけど。“極道の人たち”という存在が、もう昭和ちっくですよね。だから画面の全てを昭和昭和させる必要もなかった、ということでしょうか。

顔で生きてる。面子で生きてる。そうは言っても食っていかなきゃいけないじゃないか。顔に泥を塗られたら黙っていられない。そうは言っても死んだら面子も守れないじゃないか。極道ってのは一見かっこよさげだけど、非常にめんどくさい人たちだなぁ、という印象。暴力に頼らない穏やかな生活を選べない不器用すぎる人たちで寄り添ってどうにかこうにか暮らしているのだなぁ、と思うと気の毒に見えてくる。もちろん、そんなこと面と向かって言っちゃうと指の1本や2本じゃ済まないかもしれないけど・・・
  • 2017年日本
  • 原題
  • 監督白石和彌
  • 脚本
  • 原作柚月裕子
  • 出演役所広司、松坂桃李、真木よう子、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、阿部純子、滝藤賢一、矢島健一、田口トモロヲ、井上肇、瀧川英次、沖原一生、さいねい龍二、中山峻、黒石高大、嶋田久作、勝矢、野中隆光、田中偉登、ウダタカキ、九十九一、岩永ジョーイ、町田マリー、伊吹吾郎、MEGUMI、中村獅童、竹野内豊、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介
  • 声の出演
  • 制限R15+

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