劇場『美女と野獣』
ストーリー上「ベルは特殊なコであった」ことを殊更に強調していたように感じたというか、そうである必要があったのは、勇敢な女性が珍しくなくなった昨今であるからなのか、子供にもわかりやすく説明していたということなのか、私が普通じゃないだけなのか、よくわからないけどちょっとしつこい気がした。「普通のコ」をきちんと写して対比させる手は使えなかったのかな。ディズニーだし子供が見ても楽しめるだろうと思ってたけど、130分は長いよ・・・何考えてんだよ・・・大人向けだったのなら、ガストン祭りの酒場シーンはもっとえげつなくやって欲しかった。
野獣さん(中の人ではなく)が思ったよりイケメン(=造形が良すぎる)ので、そこだけは失敗だったんぢゃないかと思う。外見が醜いから成り立つラヴじゃなかったんかーい!という。つーかオオカミに襲われたの助けたシーン、野獣王子の動機の説明がなかったよね。ポット夫人にけしかけられたから、じゃないと良いけど。
あと仕える人たちがベルを歌って踊ってもてなすシーン、落ち着いて食わせてやれや、と思ってて歌もCGもぜんぜん入ってこなかったのアタシだけだったと思いたい。
他は良かった。衣装も舞台(セット)もキャストも楽曲も最高。お城に勤める人たちが豪華すぎて笑える、いや泣けるレベル。ガストンの下衆っぷりも(終盤から)イイ感じだし、腰巾着さんもカワイイし、お馬さんがお利口さんすぎてナデナデしたい。さすがディズニー、懐の大きさ(≒厚さ)が違います。
ところでアニメ版を含め過去作はいっこも見てないんですけど、お城に呪いがかかってた期間って何年くらいなんでしょうね?サー・イアン・マッケランの歳からして、そう気長に言ってられないはずですよ?(笑)
- 2017年アメリカ
- 原題Beauty and the Beast
- 監督ビル・コンドン
- 脚本
- 原作
- 出演エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ケヴィン・クライン、ジョシュ・ギャッド、ユアン・マクレガー、スタンリー・トゥッチ、ネイサン・マック、ググ・ンバータ=ロー、オードラ・マクドナルド、イアン・マッケラン、エマ・トンプソン
- 声の出演
- 制限