劇場『居眠り磐音』
殿が剣を振るってんなら、観ないわけないじゃん。実際中の人も「人が好い」キャラなので、当たりは当たりなのだろうと思う。原作は長編ものだそうで、なんなら映画も続編を作れなくもない(解決していない謎も残している)雰囲気ですから、まぁ、令和に新しい時代劇シリーズが生まれたって良いのかも、ですよね。
とは言え、若者キャストはいかにも若くて台詞回しもたどたどしい(笑) ビーストの人はせっかく顔のインパクトがあるんだからセリフもがんばっていただきたく。というか現代人、特に若者はそもそも髷とか和装が似合わない体型の人が多いんじゃないかしら。磐音のおでこ、ちょっとデカかった気がする。一方ずんぐりむっくり体型のおじさん方、羽織袴の似合うこと。梅雀サンの鬘の似合うこと。もちろん着物や鬘も進化してるのでしょうけど、ね。
良い方の旦那さまこと谷原サン、声良すぎ。以前から思ってたけど、声良すぎ。見た目はぜんぜん趣味じゃないんだけどねぇ〜〜、声良すぎ。
悪い方の旦那さまこと柄本サン、変顔しすぎ(笑)
そして安定の波岡サン。いや〜、お顔みると安心しますよね。何しろ時代劇ですし、善いやつなのか悪いやつなのかはハッキリしてた方が良いですからね。
ストーリーがとても良いですよね。筋の語り方が丁寧で、各々の感情もわかる。少々説明くさくしないといけない部分がどうしてもあるけど、おかげでちゃんとカラクリもわかる。緩急うまく織り交ぜられ飽きさせない展開。一度だけ、「うあああああ痛い痛い痛い〜〜〜;;」なシーンで目を瞑りそうになったけど(汗) クライマックス、雪の中の「赤」。鮮やかにまとめ上げられた、印象に残る作品ですね。
殿はそういう役どころなんでしょう、“※ただしイケメンに限る”を地でいってるキャラなのは分かるけど、お子様扱いみたいのはどうなんだろう。もしかして童貞という設定だったりするの???うんまぁ別にどうでもよかったですねそうですねハイ。
- 2019年日本
- 原題
- 監督本木克英
- 脚本藤本有紀
- 原作佐伯泰英
- 出演松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、奥田瑛二、谷原章介、中村梅雀、柄本明、佐戸井けん太、比留間由哲、和田聰宏、高橋努、荒井敦史、南沙良、ベンガル、桜木健一、水澤紳吾、阿部亮平、永瀬匡、川村ゆきえ、宮下かな子、山本浩司、有福正志、菅原大吉、陣内孝則、橋本じゅん、早乙女太一、中村ゆり、波岡一喜、石丸謙二郎、財前直見、西村まさ彦
- 声の出演
- 制限