劇場『フッド・ザ・ビギニング』
おかしいなあ、席がガラガラだったのなんでかなぁ。私が期待しすぎてただけかしら?タロン君がとにかくすごすぎる。あんな弓アクション見たことないよね。既にある作品で私が観たことあるロビンフッドは、たしかエロールフリンだけです緑タイツの。今回のタロン君と比べたら、ほとんど“森の妖精”ですよね。それはそれですごいけど。
冒頭、タロン君のナレーション(モノローグ?)から始まるんですがまずコッテコテのイギリス英語でドキドキする。舞台が十字軍の時代だし、歴史物らしくカタい感じなのかと思ってたら全体的な見た目は“時代劇感”がない。まぁそもそも実在した人物ってわけでもないし、領主とかその辺の設定はオリジナルだそうで。二面性っていうのはスリルもあって良かったと思いますよ。マリアンも何気に強い人だし美しくてカッコイイ。
とにかくアクションは文句ないですね。弓は言うに及ばず。馬チェイスのシーン、馬だいじょうぶか!とずっと思ってたけど考えたら背景合成だよねアレ(笑) よかった、馬危ない目に合ってなかった。あと州長官さんの笑っちゃうほど酷い言い様と性格の悪さにドキドキする。聞いたことないレヴェルの拷問をすらすら口で表現できちゃうのほんとスゴイ。スゴイ頭おかしい(笑) 人を人と思ってない度合いがパねぇ。
ジェイミーフォックスも良かった。つーか彼もだいぶオールマイティーな人ですよね。タロン君とデュオでミュージカルやったりしないかな?ともかくバディもの成分はおおいにウェルカムであります。組み合わせ的には親子感あふれまくってて尚のことウェルカム。『キングスマン』をほーふつとさせたり、たり。
リアリティに欠けるのは仕方ないでしょうね、と言うか捨てたのでしょう。衣装然り、武器然り。戦争の場面でも一切グロは映してないし、血も全体的に少なかったし。オリジナリティと言ってしまえばそういうことなんでしょう。それが許されるのが映画だもんね。元が伝承だし、二次創作みたいなもんだと思えばどうってことはない。どころか、現代社会の問題(主に経済)にも通じるモノがあるなぁ、と思うと笑っていられない。
最後もタロン君のナレーションで終わるのですが、まぁ、残念ながら次作は期待できないかも〜。
- 2019年アメリカ
- 原題Robin Hood
- 監督オットー・バサースト
- 脚本ベン・チャンドラー、デヴィッド・ジェームズ・ケリー
- 原作
- 出演タロン・エジャトン、ジェイミー・フォックス、ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン、ティム・ミンチン、F・マーレイ・エイブラハム、ジェイミー・ドーナン
- 声の出演
- 制限