劇場『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
ついにDisney+に課金し、マーベルについてゆく覚悟を決め息子14歳と一緒にドラマ系のアレを一気見しちゃったりなんかしている昨今であります。早速『ワンダヴィジョン』を観たので、どっかに思いの丈をぶち撒けよ〜と思ったりしてるんですけど考え中なんですけどつまり今作もとてもとても期待でドキがムネムネしまくりながら鑑賞いたしました次第であります。もちろん手を繋いで行きましたよ!実際にアメリカに住んでるアジア系を含む非白人たちのような、ルーツを複数もつ人だからこそ強く感じたり心の底に眠っていたりする思いという独特のモノがあって、それはたぶん、日本で生まれて日本で育って日本語しか話せない私には、もしかしたら正しく理解し得ないモノなのかもしれない。でも何かに迷うということは、別にヒーローじゃなくたって大抵の素直に生きてる小市民が経験することだからね。あと、親に反抗することや、家族仲が悪くなることや、自分のパッとしない人生にモヤることも。
そんなわけでマーベルが得意な“父と子の確執と和解そして伝承の物語”であったワケです。美しい物語でした。10の腕輪が徐々に息子のものになってゆく=父親としての責務を思い出し現実を受け入れてゆく・・・からの魂スゥゥゥ〜〜〜のトニーレオンが素晴らしすぎた。カノジョと出会ってダンスのような戦いになったシーンもすぐさま「あっこれ一目惚れや、くっつくやつや」と分かったし、インド映画かな?みたいな気分にもなったけどあの表情もすごいよね。一瞬だもんね。これがスターと言わしめる所以か、と思いましたね。
主人公のシム・リウ氏は過去にフリー素材だったりしたこともある等、ここに至るまでそれなりの苦労もされていると思われますが今回の大抜擢においては共演者が強力すぎることもあり緊張も恐怖も私たちには想像できないレベルでのしかかっていたのだろうと推察されます。逆に気負うことなく安心して胸を借りられたのかも知れませんね。いずれにしても大いなる挑戦でした。偉かった。今後アベンジャーズに加わる作品も単独続編もありそうなので益々の活躍が期待されますねぇ楽しみですねぇ。本人もわりとユーモアある感じですが、オークワフィナさんの存在はやっぱり大きいですね。すごく良いコンビです。ケイティさん完全に一般市民だけど肝が据わってるし良いキャラだし、そのうちアベンジャーズの誰かから特殊アイテムもらったりなんかで超活躍したりしないかなぁ。妹さんももっと活躍してほしいなぁ。
妹と言えばラストショットで女子部隊を育成してたの、すごくわかる。自分が兄と同様な訓練を受けさせてもらえなかったことを反映しているのね。組織を存続させる意義は微妙だし資金調達のために結局闇に手を染めないといけない気がするけど。片腕マッチョガイが妙に忠実なのも気になる。彼も今後活躍しちゃうのでしょうか。いや〜〜〜どうなっちゃうのかな!かな!
なお「テン・リングス」という名称が『アイアンマン』『アイアンマン2』『アイアンマン3』で既出だったという話ですが、そんなもん覚えてるワケがねえんですよ(笑) 仕掛けとしては超面白いけど!無理!アタシの記憶力でそんな伏線とか無理!サー・ベン・キングスレーごめんなさい!漫画ワンピースでありとあらゆる伏線をなにひとつ思い出せないからって新巻出るたびに最初から読み返してたら最新巻にたどり着くまでに忘れてるんですよ!まことにごめんなさい!
- 2021年アメリカ
- 原題Shang-Chi And The Legend Of The Ten Rings
- 監督デスティン・ダニエル・クレットン
- 脚本デイヴ・キャラハム、デスティン・ダニエル・クレットン、アンドリュー・ラナム
- 原作
- 出演シム・リウ、オークワフィナ、チャン・モン、ファラ・チェン、フロリアン・ムンテアヌ、ベネディクト・ウォン、ミシェル・ヨー、トニー・レオン
- 声の出演
- 制限