劇場『ウエスト・サイド・ストーリー』
1961年版の『ウエスト・サイド物語』も大昔に観てますし、吹奏楽でメドレーを演奏した経験もありますよね(笑) 曲はほぼぜんぶ覚えてる!まぁストーリーはうろ覚えでしたが、悲劇ですよ。ええ。昔のはいつ観たんだっけ、ぜんぜん覚えてない・・・いや、ジョージ・チャキリスのセクシーが振り切れていたことしか覚えてないんですけど(?) ともかく今作はやはりスピルバーグマジック、あると思います。なにしろ圧巻のダンスです。ダンスそのものだけでなくて、カメラワーク絶対こんなん昔はやんないよねっていうのぐりぐり動くので、臨場感とか躍動感とか没入感とか、なんかほんとすごいんです(語彙力)。トニーとマリアが初めて会うところのしっとり感から、「マンボ!」や「ラララララアメーリーカ」みたいな大勢で激しく歌い踊るシーンまで振り幅もすごい。
スピルバーグと言えばSFっていうイメージは確かにあって、そうでない作品もぜんぜん撮ってるし良い作品ばかりなんだけど。曰くミュージカルは初で、実は昔からミュージカルを撮りたかったそうで、50年越しの夢が叶ったとかなんとか。もっと!はやく!!撮れば!!!よかったじゃん!!!!スピルバーグが撮りたいって言うの否定できるやつ、世の中に存在しないじゃん。。。才能あふれすぎかよ。
それにつけてもキャストからスタッフから全員、寸分の狂いもなく、正解な人をよく揃えましたよ、ほんとすごい。ジョージ・チャキリスも完璧セクシーダイナマイトベルナルドでしたが、今作のデヴィッドアルヴァレスも相当なワイルドマッチョベルナルドでした。マリアも超かわいいし声も良いし、アニータもチャキチャキしてかっこいい。リフの危なカッコよさがいわゆる不良高校生っぽさそのものですばらしかった。アンセルエルゴードについては、首が長すぎるな、って思った。
ヴァレンティーナがちょっと特別扱いされてるなーと思ったらリタ・モレノさんでした。『物語』でアニータを演じていたとのこと。いや〜こういうのなんていうの、粋よね。扱うテーマがわりと重いから、楽しいミュージカルではあるけどずっしりくるモノもあるしがっつり泣けるしハッピーエンドじゃないからモヤっちゃうところも無きにしも非ずだけど。それでいいんじゃよ。それが避けて通れない現実なんじゃよ。だけど明日を夢見て生きてゆくんじゃよ。
で、パンフレットですよ。あらゆる意味で通常の3倍あるぞ(笑) 赤いし(笑) 作る方も作る方なら買う方も買う方だわ、って思ったよアタシも。DVDの特典ディスクが2枚あって2枚分丸ごとコッテリインタビューでしたってくらいボリューミー。どっぷり浸れるし5625934370201回くらい思い出し泣きできます。
- 2021年アメリカ
- 原題West Side Story
- 監督スティーヴン・スピルバーグ
- 脚本トニー・クシュナー
- 原作(原作戯曲)アーサー・ローレンツ
- 出演アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、マイク・フェイスト、デヴィッド・アルヴァレス、リタ・モレノ、マディー・ジーグラー、タリア・ライダー、コリー・ストール、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ジョシュ・アンドレ・リベラ
- 声の出演
- 制限