劇場『イン・ザ・ハイツ』
原作戯曲:キアラ・アレグリア・ヒューディーズ ですが、ほとんど 原作:リン=マヌエル・ミランダ かと思われます。舞台版では主人公ウスナビを演じていたとのこと。今作では"かき氷屋さん"で出演されています。なかなか良い味。ミュージカルなので基本的に楽しく観られるよね!と思っていたのですが、何気にテーマは重たいし尺も長く感じます(143分)。序盤のツカミと、それぞれのダンスシーン、特にプールのシーンは圧巻でとっても楽しいんですけどね。。。アメリカに住む移民の心情、マイノリティの生き様というものを完全に理解するのは私は難しいなぁと思っていますが、ちゃんと感動します。いろんな部分での「閉塞感」「失望」はすんごい共感するし、そこから「連帯感」「希望」へ繋げる流れがとても美しい。
ベニーの人どっかで観たなぁと思ったら『ブラック・クランズマン』でした。良い存在感ですよね。アブエラさんの独唱パートもびっくりした。どうみてもヨレヨレのおばあちゃんと思ってたらパワフルな歌声を聴かせてくれちゃうとか(汗) 舞台でも同じ役柄で活躍されていたとのことで、声でっかいのは当然でした。なんてこった。
びっくりと言えば美容室オーナーのダニエラさんが、あー、某バンドでボーカルされてる方と似てましてね。キャラクターというか雰囲気というか、美容室の歌シーンの最後に「わかんなーい!」的な言い方(うろ覚え)とか、ちょっと強引にみんなを鼓舞するシーンのかっこよさとか、すごい似てるな〜って思ってて。いやぁ、、分かってくれなくても大丈夫です(笑)
マイノリティのがんばりをフォーカスしているとはいえ、すべてを網羅してるわけではない。そこは仕方ないですよね。そりゃ欲を言えばってのはいくらでも言えちゃうじゃないですか。ワシントンハイツに居て主人公視点に捕捉されてたのはここまででした、で十分だよ。あとあれね、ウスナビが最終的に選択した結末には「をををぉぉぉぉぃいい!!」ってツッコんじゃったりね。
ところで私、ラテンのノリは大好きです。地元のお祭りで酔っ払って輪になって「長生きサンバ」を踊るより隣町のカルナバルで酔っ払って適当にふにゃふにゃ踊ってる方がよっぽど好きなんですよ。あとベイシーとかで裏拍をべったりするやつも好きだけど、in 2で頭に合わせる曲も得意です。パーカッションではティンバレスが好きです。よろしくお願いします(???)
- 2020年アメリカ
- 原題In The Heights
- 監督ジョン・M・チュウ
- 脚本キアラ・アレグリア・ヒューディーズ
- 原作(原作戯曲)キアラ・アレグリア・ヒューディーズ
- 出演アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ダフネ・ルービン=ヴェガ、グレゴリー・ディアス四世、ジミー・スミッツ、リン=マヌエル・ミランダ
- 声の出演
- 制限