劇場『くるみ割り人形と秘密の王国』
『くるみ割り人形』という楽曲はちょっと知ってた程度ですけど、「”くるみ割り人形”という人形」や、「ヴィクトリア朝時代のロンドン」には全くピンとこないまま過ぎ去っていった気がします(汗) クララとマリーのつながりはとても美しくて頼もしくて、、、なんだか羨ましいです。正直羨ましいです。率直に羨ましいです。お父様、この気弱そうな紳士どこかで見たことあるなぁと思ったらマシューマクファディンさんでした。実は『プライドと偏見』(観たけど感想を書いてないけど『高慢と偏見』で触れてます)以来だったりする。そういえばキーラも居ましたねぇ。危なっかしさのカケラもない男のどこに惹かれてマリーは・・・ではなくてマリーが見初められただけでしょうね時代的に考えて。孤児だし。更に言っちゃうとマリーもクララのようなお転婆リケジョだったとすれば当然モテなかったと思われるので、気弱そうで嫁の来る気配がなさげだったマシューさんに引き合わされた、が正解かもしれない。もちろん”おじさま”が後見人だったろうから、お家柄もお人柄もハズレではなかったということで。
いや、逸れすぎにも程がありますね。すみません。主人公はクララ=マッケンジーさんです。何故か一番目にキーラがクレジットされてますけど、メインはティーンのヤングです。キリッとした、すんごい美人。しゃべって歩いてるだけで奇跡のようです。こんな可愛くて小さい女の子がピエロにぼよんぼよんにされ、ブリキの兵隊につかまってしまうなんて本当に残酷と言いますか、映画だからシーンを作ってるだけだから痛くないし怪我ももちろんしないんだけど、もう心が痛くて。それでも健気に見せる決意の表情にぞっこんラヴしてしまうのです。
ホフマン大佐ことフィリップも良いですね。若く美しく、なかなか良い表情します。残念ながら吹き替えだったので声の表情がなんとも分からないのですが、ハンサムだし将来も楽しみですよね。
吹き替えと言えばキーラの声の人も素っ頓狂なテンションでしゃべっててスゲェと思ったし、後半のまさかの展開でも良い声しててホント良かった。キーラの声で聞きたかったけど。
そんなことよりバレエシーンでした。本物のバレエが観られてしまうのでビックリですよ。映画に舞台演出を持ってきちゃっただけの『ララランド』と違って、ストーリー上舞台を観ていることになっていたシーンだったので違和感なかったし、クララと共感してるみたいな感じがヨカッタ。何よりパフォーマンスが本物です。本物のバレエダンサーが、本物のパフォーマンスを魅せてくれています。なにこの不意打ち贅沢。すばらしい。
- 2018年アメリカ
- 原題The Nutcracker And The Four Realms
- 監督ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン
- 脚本
- 原作
- 出演キーラ・ナイトレイ、マッケンジー・フォイ、エウヘニオ・デルベス、マシュー・マクファディン、リチャード・E・グラント、ジェイデン・フォウォラ=ナイト、ミスティ・コープランド、セルゲイ・ポルーニン、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマン
- 声の出演小芝風花、坂本真綾、倉野章子、坂口芳貞、小野賢章、茶風林、姫野惠二
- 制限